“ふじのくに 静岡展” を開催しました
※この企画展は終了しました。
日本のシンボルとして私たちの心に威風堂々とそびえる富士山。
その頂を望む静岡は、東京の要所として古くから多くの人や物資が行き交い、実に豊かな文化が文化が発展してきました。
そんな “ふじのくに” 静岡で、健やかに受け継がれてきた工芸の数々は、人々の暮らしと美意識の中で磨かれ、現在につながっています。
日常生活の中で使われることで、より実感できる美をお楽しみください。
【駿河竹千筋細工】 花器 古葉 9,135円
今日のような精巧な技術となったのは1840年頃です。一人の職人がその技を駆使して、竹庇護を一本一本組み、千筋にして作品を完成させます。他産地では平ひごを使うのに対して、静岡では丸ひごを使います。
【駿河塗下駄】 赤龍 18,900円
駿河塗下駄は、明治初期に下駄職人が下駄に漆塗りを試みて売り出したことに始まります。美しい色彩とユニークなデザインに特徴があり、全国的にみても塗下駄を専業としておこなっている産地はありません。
【駿河和染】 柿渋 暖簾 26,250円
16世紀、静岡で織物業が発展したことに併せて、染色業も発達し、型染めや手描きの紋染めがおこなわれました。
【駿河蒔絵】 バレッタ 26,250円
蒔絵とは、漆などを塗った上に、金銀の粉などを蒔き、絵や模様などを描いたものをいいます。駿河蒔絵の始まりは、1828年、信州飯田の画伯天領が駿府に住む塗師中川専蔵に蒔絵の技術を教えたのがきっかけとされています。
【駿河漆器 】カップ&ソーサー 14,700円
静岡の漆器工芸の歴史は古く、浅間神社造営の後、漆工たちがそのまま住みついたことで、江戸時代から産地として全国に知られていました。変わり塗りが特色であり、蜻蛉塗(せいれいぬり)、珊瑚塗(さんごぬり)、金剛石目塗(こんごういしめぬり)などの技法があります。
【熱海楠木細工】 七つ引出 126,000円
1837年頃、熱海で楠の巨木が倒れ、木目の美しさからその楠を材料に村人が日用品を作ったのが始まりといわれています。木目の美しさ、独特の香り、防虫効果などに特色があります。
【ざざんざ織】 ネクタイ 16,800円
昭和初期に民芸運動への共鳴から生まれた織物です。人々に美しさと安らぎを与える松風の音を表現した「ざざんざ」にあやかってそのながつきました。絹独特の美しさ、暖かな風合いに特徴があります。
【森山焼】 紅彩土鈴杯 6,300円 / 紅彩土鈴杯(しのぎ) 6,825円
森山焼は明治42年、初代中村秀吉によって始められた焼物です。その名称は、森町森山の地名を取って命名され、江戸時代の優れた茶人である小堀遠州が指導した「遠州七窯」の一つ、志登呂焼の流れを汲んでいます。
【志登呂焼】 御飯茶碗 アメ釉 3,150円
大井川の西、金谷の宿の北側一帯が「志登呂郷」と呼ばれていたことに由来し、茶人として高名な小堀遠州に好まれ、「遠州七窯」の一つにも数えられる焼き物です。渋みと深みを併せ持つ古代色豊かな風情を漂わせるところに特徴があります。
【下田脂松細工】 角楊枝箱(ビク) 16,800円
江戸指物の伝統技術を習得した嶋崎秋吉氏が、戦後下田に戻り、黒松を原料とした指物細工を始めたのがきっかけです。黒松の中でも特に脂分の多い部分を使うことで、透明感のある木目の美しさが強調されます。
【賤機焼】 鬼福 大 10,500円 / 鬼福 小 3,150円
16世紀末、徳川家康から賤機焼の名称を与えられたことが起源といわれています。江戸時代から続く賤機焼の意匠に、外側が鬼面、内側が福面の器「鬼福」があります。
【静岡挽物】 線香入れ ひも付 8,400円
1864年、箱根湯本の挽物技術を習得した酒井米吉氏が挽物業を開業したのが最初といわれています。職人が仕事に使う道具は、自らの手作り品であり、その道具を使って作られる製品には職人のこだわりが込められています。