販路開拓・商品開発

売れる仕組みをどうつくるか?
商品開発からテストマーケティングまで
一体化した支援を実施

支援概要

利益を生むモノづくりと販売に重点を置いたビジネスモデルへの転換

高度なモノづくり技術を保有しているものの、OEM・下請け業態を中心としてきた企業に対して、首都圏のバイヤーや顧客と直接つながり、商品の価値を自ら伝え、消費者の声をモノづくりに活かす実践の場を提供。企業の主体的な販路開拓・商品開発を促進する。

考動(自ら考え、動く)できる人材を育成する「モノづくり道場」

モノづくり企業の経営者等を対象とした少人数制の講座を実施。それぞれの企業の成長に必要不可欠な企業理念や事業計画について真剣に考え、議論し、商品開発や販路開拓につなげる。全5回の講座では毎回、参加企業の現場を見学。他社の事例から自社の改善を考える。

2015年度講座テーマ一覧

本事業は2012年度からスタートし、2015年度まで毎年実施。
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト代表取締役の赤瀬浩成が講師を務める。

講座形態テーマ内容
第1回 講義 日本のモノづくりに必要なこと 経営理念や事業計画を持つことの重要性
第2回 講義 自社のミッションを明確にする ミッション・ステートメントの作成手法を学び、発表
第3回 グループワーク 五自社の強みと課題の抽出 現状分析(マーケティング分析・SWOT分析)についてディスカッション
第4回 グループワーク 戦略目標・実行計画の設定 価格・流通・ターゲットの検討から、互いの戦略についてディスカッション
第5回 グループワーク 収支計画をつくる これまでの講座で学んできたことを活かして収支計画を作成し、発表

商品開発力・販売力を高めるマーケティング戦略で大消費地へ

当社の直営店である「THE COVER NIPPON」で、テストマーケティング及び消費者交流イベントを実施。商品の売れ行きや消費者の反応をフィードバックし、参加企業の積極的な商品開発マインドを醸成、商品開発力を高める。また、発信力のある首都圏で展開される本事業を契機に、販路拡大につなげる。

グローバルに消費を捉えるマーケティングイベント

テストマーケティング期間中、首都圏在住の日本人及び外国人消費者を対象に、つくり手との交流イベントを実施。特に、都心に住む高所得の外国人はグローバル消費者の代表格であり、そのニーズを把握することはもとより、イベントを通じて商品やブランドの認知度を上げ、事業の海外展開の足掛かりを得る。

実施実績(2016年3月現在)
○首都圏向けマーケティングイベント
2010年度より12回実施 終了レポート >>
○海外向けマーケティングイベント
2013年度より5回実施 終了レポート >>

デザイナーとの連携により、商品に新たな価値を付与する

意欲的なモノづくり企業と、企画に適したプロダクトデザイナーをマッチングし、顧客の視点に立った付加価値の高い商品企画から販売戦略立案に至るまでのプロセスの実践を支援。伝統的な技術を活かしながら、より現代のライフスタイルに合ったデザインを生み出す。

新商品例

  • ■ソムリエナイフ
    (株)石川刃物製作所 デザイナー:澄川 伸一(澄川伸一デザイン事務所)

    狩猟用及び鑑賞用刃物を中心に製作するメーカーの新規顧客を想定した、ソムリエナイフ。

  • ■asahineko >>
    デザイナー:小泉 誠(Koizumi Studio)
    村澤 一晃(ムラサワデザイン)

    「男が考え、男がつくる、男性向け台所用品」をテーマに、木曽五木で製作されたシリーズ。

  • ■Like stone
    芳泉窯 (有)カネ芳製陶所
    デザイナー:島村卓実(Qurz Inc.)

    石のようなシルエットにこだわり、天然鉱石を配合した芳泉粘土を使った海外向けブランド。

  • ■FUDOH >>
    (有)不動窯

    鮮やかな緑釉と歪んだ形が特徴の窯の高級ライン「FUDOH」。美濃焼の伝統技術や古田織部が生んだ「へうげもの」の独創美を大切にした。

  • ■貫入-KANNYU-
    (株)蔵珍窯

    「蔵珍の赤」と呼ばれる窯特有の朱貫入の器をブランド化。カップ&ソーサーなど、現代のライフスタイルを考えて作られたラインナップ。

  • ■百々染 >>
    社会福祉法人いぶき福祉会

    国産シルクを手染めしたストールを「百々染(ももぞめ)」のブランドで販売。施設利用者が四季折々の草木を原料として丁寧に作っている。