期間限定ショップ「THE COVER NIPPON IN ARITA」実施報告

2016年4月29日~5月5日に開催された「第113回 有田陶器市」(有田商工会議所主催)に、「THE COVER NIPPON IN ARITA」(有田町大樽2-2-10)を出店しました。
有田陶器市は、佐賀県有田町内一円にわたって店舗が並び、全国から約100万人が訪れる国内最大級の陶磁器まつり。出店した約500店舗の大半が「有田焼創業400年のメインイベント」と位置づけ、大蔵ざらえの割引商戦にシノギを削る中、「THE COVER NIPPON IN ARITA」では、有田焼創業400年事業「ARITA Revitalization つたうプロジェクト」から生まれた、伝統に裏打ちされた新たな「有田焼」を販売。窯元がこれまでの歴史で培ってきた技術や商品を掘り起こし、時代に合わせて「リブランディング」した商品一つひとつにストーリーがあり、そうした販売員の話に熱心に耳を傾けるお客様の姿が数多く見られ、「THE COVER NIPPON IN ARITA」は盛況のうちに閉店しました。
右上の写真の四角い平皿は、貝山製陶所のsikumi。「先代が窯を代表する器に育てた盛り込み皿を眠らせるのではなく、今の暮らしに合う形で提案してみよう」という思いから企画された器です。当代が得意とする現代的な吹きつけ技法で仕上げることで、光を当てると釉薬の細かな粒に乱反射し、陽の光が波に当たりきらきらと輝くように美しい皿ができあがりました。先々代が名付けた「四海波(しかいなみ)」の柄が新たな表現へと昇華された瞬間です。

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