小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」開催のお知らせ

360年の伝統を持つ九谷焼から新しい生活様式を提案する展示会
小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」
東京ミッドタウンで3月14日より開催

~2024年春北陸新幹線新駅開業を控える小松市
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて~


100年後にも愛される九谷焼を目指して、石川県九谷窯元工業協同組合、小松九谷工業協同組合、小松市商工会議所ならびに小松市などで構成された、こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会(所在地:石川県小松市、委員長:浅蔵宏昭)は、アフターコロナの新しい生活様式において変わりゆくもの、変わらないものを熟思し、それでも愛される小松のものづくりの豊かさ・強さを発信する展示会、小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」を2021年3月14日より21日まで、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(所在地:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)で開催します。


図1:小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」メインビジュアル


開催概要
期間:2021年3月14(日)~2021年3月21日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(東京都港区赤坂9-7-1東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
※開館時間 11:00~17:30
主催:こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会
企画・運営:丸橋企画株式会社、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
協力:多摩美術大学 統合デザイン学科、女子美術大学、小松マテーレ株式会社、SHOKUDO YArn、中村ブレイス株式会社


背景
生活のカタチが大きく様変わりした2020年。コロナを経て、ものづくりをおこなう作り手だけでなく、使い手の生活も大きく変化しました。このような状況において、九谷焼や繊維産業、その他さまざまな産業を擁する小松市のものづくりを考えるにあたり、「新しい生活様式において、100年先でも愛される小松のものづくりとは何か」という問いを立てました。本展示は、上記の問いに対して「作家自身で向き合ったものづくり」「未来のものづくりを担う学生(多摩美術大学 統合デザイン学科、女子美術大学)と作家の共創」「小松の人気レストラン(第11回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」ブロンズ賞受賞)『SHOKUDO YArn(ショクドウ ヤーン)』のオーナーシェフ米田裕二氏との共創」の3方向のアプローチで生み出した作品群で構成されています。

和田愼司 小松市長は次のように述べています。
「九谷焼や繊維産業など小松市を代表する主要産業が新しい生活のあり方を模索し、次世代を担う若者達がものづくりに果敢に挑戦する今回のような取り組みは非常に意義があり素晴らしく、小松市としても応援していきます。さらに時代とともにカタチを変えながら、100年先の未来もこまつのものづくりの精神が受け継がれて行くことを期待しています」

こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会 実行委員長 浅蔵宏昭は次のように述べています。 「約1年前から広がった新型コロナウイルスは生活のあり方を一変させました。九谷焼が始まった約360年前から現在に至るまで、様々な自然災害や社会変化が起きる中、窯元の職人たちは伝統を継承しながら、ものづくりの精神と価値をその時代時代に合わせて形にして世に送り出してきました。ものづくりのあり方やお客様との関係性も変化する現代社会において、我々はどのような九谷焼を創っていくべきなのか。本展示を通じて産地の挑戦する姿や九谷独自の美意識をお伝えできれば幸いです」


九谷焼について
九谷焼の歴史は江戸時代に始まります。加賀藩の分藩・大聖寺藩の九谷村で陶石が発見されたことを契機とし、明暦元(1655)年に磁器窯が開かれました。この時期に生産された陶磁器は「古九谷」と一般的に呼ばれます。しかし古九谷窯は50年程で廃窯となります。そのおよそ100年後、京焼の名工・青木木米が招かれ、金沢に春日山窯が開かれます。木米は翌年帰京しますが、助工として共に来藩した本多貞吉が花坂陶石を発見し、現在の小松市の若杉窯で磁器生産を始めます。やがて加賀の各地で「再興九谷」と呼ばれる諸窯が開かれ、現在まで続く九谷焼の生産が始まりました。明治期には九谷焼の輸出が積極的に行われるようになり、「ジャパンクタニ」として海外から高い評価を受けます。そして江戸時代からの伝統を継承しながらも、現代に至るまで新たな技法や様式が次々と生み出されています。


小松市について
弥生時代の碧玉(へきぎょく)による玉づくりなどの石文化をルーツに、九谷焼や繊維産業、建設機械や産業機械など、幅広いものづくりをおこなう石川県小松市。九谷焼の名産地である小松市は日本海に面し、豊かな環境に恵まれ九谷の陶石が採れる唯一の産地である一方、冬は雨や雪などの降水量が多く、太平洋側と比較すると日照時間が短い地理的背景を持ち合わせています。このような生活環境ゆえに、作品に集中して向き合うことで驚くべき密度と表現力、作品に宿す豊かな色彩をもった九谷焼が小松市を中心としたエリアで育まれたと言われています。


こまつKUTANI未来のカタチについて
100年後にも愛される九谷焼を目指して、石川県九谷窯元工業協同組合、小松九谷工業協同組合、小松市商工会議所、小松市、その他関係者によって構成された組織です。以下の3点を中心的な方針とし、九谷焼ブランドの底上げを通じて個々のつくり手や産地の幸福度を向上することを目的に活動しています。
1.持続可能な製造体制を造る
2.「九谷焼のまち小松」として、市内外に認知を拡大させる
3.製品価値向上のために研究ならびに実践をする


新型コロナウイルス感染症感染防止対策について
開催に際しては会場のガイドラインに従い、十分な措置を講じてまいります。ご来館の際にはあらかじめ下記をご確認ください。

<会場内における感染防止対策>
・ 入口に消毒液を設置します。
・ スタッフのマスク着用や検温を徹底します。
・ 会場内の清掃・消毒・換気を徹底します。

<来館に関するお願い>
・ 37.5℃以上の発熱や咳・咽頭痛などの症状がある方はご来館をお控えください。
・ 過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある方はご来館をお控えください。
・ マスクの着用、咳エチケット、手洗いや手指消毒にご協力ください。


イベント公式サイト
https://komatsu-kutani.jp/s-o-m/