DENSAN ACADEMY 2016 募集開始のご案内

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伝統工芸の未来を担う人材育成講座 DENSAN ACADEMY 2016

伝統的工芸品が使い手である消費者の手元に届くまでには「マネジメント」「ブランディング」「マーケティング」「流通」「デザイ ン」といった多岐にわたる分野が関連しています。この講座では各分野でご活躍中のプロフェッショナルを講師として、これから のつくり手に必要な販路開拓や商品開発に役立つ知識を体系的に学ぶことができ、つくり手が、売り手や使い手の視点を持っても のづくりに取り組むこと、自分で売っていく力を養うことを目的とします。個人事業主だけでなく、分業や会社員として伝統的工 芸品に携わっているつくり手にとっても、展示会への出展や今後の自立に際して役立つスキルを幅広く身に着けることができます。

DENSAN ACADEMY 2016 で学べること

Point 1
地域の特徴や自分達が持つ理念・技術力等を、デザインを通じてどのような「ストーリー」として伝えていくかが重要です。地域産業のブランディング実績多数の講師陣により、そのために必要な「デザイン力」「地域ブランド力」を学びます。
Point 2
“売れる” 商品を作り、実際に販売へ繋げていくためには、ターゲットとする消費者のニーズを把握、適切な販路開拓をする必要があります。実際の流通業界やマーケティングのプロの講師により、“売れる” 商品を消費者に届けるために必要な「マーケティング力」、「プロデュース力」を学びます。
Point 3
ものづくりは継続が要であり、継続するためには自律的な経営を成り立たせる必要があります。経営的な視点からものづくりに取り組むために必要な、企業やつくり手としてのビジョンや事業計画などの実際の作成方法を学び、「マネジメント力」を身に着けます。
Point 4
特別講座ではトレンドを発信する人気店を視察し、商品がどのように販売されているのか、販売する工夫がなされているのか等を学びます。そしてワークショップではバイヤーへ向けたプレゼンを行い、どのようにしたら自分の商品の良さを伝えられるかを自ら考え、現場での実践に役立てられる「コミュニケーション力」を養います。

開催概要

【東北会場】
開催日
第1回 10月1日(土)・2日(日)
第2回 10月15日(土)・16日(日)
実施会場
経済産業省東北経済産業局(予定)
〒980-8403 仙台市青葉区本町3-3-1仙台合同庁舎B 棟3・4・5 階
【近畿会場】
開催日
第1回 11月5日(土)・6日(日)
第2回 12月3日(土)・4日(日)
実施会場
新大阪セミナーオフィス(予定)
〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-20-14 東口ステーションビル 3F
実施講座
第1回 3講座+特別講座
第2回 2講座+ワークショップ
※詳細はカリキュラムを参照のこと
応募資格
経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」(下記参照)の製造に従事し、従事開始から15年以内の職人(分業の方も可)
受講料
無料
※会場までの交通費・宿泊費は自己負担となります。
募集人数
各会場30名程度
※応募者多数の場合は、事務局にて審査のうえ受講生を決定する場合があります。
応募締切
2016年9月9日(金)正午必着
申込方法
<インターネット>
こちらのフォームに必要事項を記載の上、お申込みください。
<郵送・FAX>
こちらの用紙に必要事項を記載の上、下記申し込み先にお送りください。
申込先
DENSAN ACADEMY 運営事務局
〒107-0062  東京都港区赤坂9-6-30 ルイマーブル乃木坂112
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
tel. 03-5413-3243 / fax. 03-5413-3236
主 催
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会
企画運営
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社

「伝統的工芸品」とは

伝統工芸品とは 一般の「伝統工芸」などの呼び方とは別に、「伝統的工芸品」という呼称は、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律 ( 伝産法 )」で定められたものです。「伝統的工芸品」とは、主として日常生活で使用するものであること、主要工程が手作業中心であること、主たる原材料や技術・技法が100年以上継承されていることなどを満たした工芸品です。平成27年6月現在、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」は全国に222品目あり、織物や陶磁器、和紙などバラエティに富んでいます。

伝統工芸にいま求められていること

伝統的工芸品産業の市場は、昭和58年のピ-ク時と比較すると、1/4に減少し、企業数、従事者数ともに減少傾向にあります。衰退の要因として、需要の低迷、現代のライフスタイルに沿った商品開発の遅れ、消費者ニーズに関する情報不足等があげられます。その一方では、日本の伝統的工芸品の持つ「手わざ」の魅力は現在急速に見直されつつあり、職人の技術を活かした、モダンなデザインの商品は国内外から高い評価を受けています。芽生えつつある伝統的工芸品に対する再評価の兆しを、一時の流行として終わらせるのではなく、確固たる日本のブランドとして形成していくためには、2020年東京オリンピックに向け、日本に対する関心が各国で高まっている現段階からの取組が重要となっています。まさに今、伝統的工芸品の職人が流通・経営・情報発信等に係る基礎的な知識を身につけ、作り手自身が販路開拓や商品開発に必要な基礎知識を体系的に習得する仕組みづくりが求められています。

国内外において、各分野の一線で活躍するプロフェッショナルな講師が登場し、バラエティ豊かな講座を開催します。

講座カリキュラム


マネジメント力講座 講師 赤瀬 浩哉 夢を語り具現化する ものづくりをするうえで、つくり手にとっての経営理念や事業計画の重要性を知り、ビジョンやターゲットを策定し実際に事業計画をつくる方法、事業計画を実際に実行するための、体制の構築や、予実管理の方法を、それぞれの計画書に沿って学びます。
また、後半では自分の強みを発見し、それをモノづくりに活かしている工芸士の方をお招きしお話していただきます。
マーケティング力講座 講師 下川 一哉 モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディング ものづくりをするうえで、つくり手にとっての経営理念や事業計画の重要性を知り、ビジョンやターゲットを策定し実際に事業計画をつくる方法、事業計画を実際に実行するための、体制の構築や、予実管理の方法を、それぞれの計画書に沿って学びます。
また、後半では自分の強みを発見し、それをモノづくりに活かしている工芸士の方をお招きしお話していただきます。
地域ブランド力講座 講師 桐山 登士樹 伝産ブランドへの ブランドフォーメーション 伝産のブランド体系考
伝統工芸士による極めたカテゴリーと日常的に製作しているカテゴリー、デザインによる新たなカテゴリーの三ブランドに体系化し、その意味とそれぞれの戦略を学びます。
デザイン力講座 講師 村澤 一晃 カタチの意味とデザインの役割 モノにはすべてカタチがあり、それらにはすべて意味があります。カタチの持つ意味やモノの背景を改めて知ることで、今まで見えていなかった「モノの本質」が見えてきます。本質的なモノづくりは、持続性のあるモノづくりへと繋がります。
マーケティング力講座 講師 大重 亨 刺さるストーリーがある 商品を開発するために 「上質で、丁寧な暮らし」をモットーに、衣食住すべてを総合的に提案するライフスタイルカンパニー『ACTUS』のものづくりの様々なストーリーを学びます。
実践型講座(1) ナビゲーター 赤瀬 浩哉 ナビゲーターと一緒にめぐる 店舗視察 各都市の人気店がどのような商品を取り扱い、どのようなディスプレイをしているのか――ナビゲーターと一緒にトレンドを発信する人気店を視察します。一方的な講義形式ではなく、質問を投げかけながら学びます。
これまでの講義で学んだ新たな視点により、見たことのある店舗や商品を見る角度の変化が生じ、新たな気づきが得られることを目指します。
実践型講座(2) ナビゲーター ショップバイヤー 今まで学んだことをアウトプットする 第一回目の特別講座で訪問したショップからバイヤーを相手に、プレゼンテーションを行います。販路開拓、商品開発、マネジメンTなどの多角的な視点で学んだことを活かし、展示会等実際のビジネスの場を想定してプレゼンテーションを行います。少人数のグループ制で行い、バイヤーからの丁寧なフィードバックや受講生同士のコミュニケーションの場となるようプログラムを組んでいます。

講師プロフィール

※講師は50音順に掲載しております

  • 赤瀬 浩成 Hiroshige Akase
    メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社 代表取締役 1964年生。約20年間の家業経営で株式会社アカセ木工を、婚礼ダンスメーカーから総合家具メーカーに変革。 2005年、『日本のモノづくりの継承と発展』のため、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト㈱を立ち上げ、直営店である東京ミッドタウン「THE COVER NIPPON」をはじめとした日本製品の流通や、日本のモノづくりを伝える人材育成「ニッポンブランド・マイスター講座」等運営、つかい手へ啓蒙。日本各地のモノづくり支援・流通支援など、地域産業活性化のプロジェクトを多数手掛ける。『日本のモノづくりの新しい価値の創出』を目指し、日本全国を駆け回っている。
  • 大重 亨 Toru Oshige
    株式会社アクタス・執行役員兼マーケティング部長 1961年京都市生まれ。同志社大学法学部卒業後、株式会社アクタス入社。マーケティング部門および商品開発部門の責任者を兼任後、現職ではアクタス全社のブランディングとマ ーケティングを担当。
  • 桐山 登士樹 Toshiki Kiriyama
    株式会社TRUNK 代表取締役、デザインディレクター 1952年生。広告・マーケティング、デザインの編集者を経て、1988年株式会社 TRUNK 設立。デザインフィールドを戦略的に広げる活動を開始。YCSデザインライブラリー、建築・デザイン展プロデュース、異業種交流会座長、ネットマガジン「JDN」の立上げ等で、クリエーティブで横断的なスキームを構築。1993年より富山県総合デザインセンター設立に向けて活動。当初、企画部長、現同センター、デザインディレクター。2005年からはミラノサローネでLEXUS、CANON、AISIN のプロデューサー。2007年からは JETRO、2014年からは DENSAN( 伝統的工芸品産業振興協会 ) の海外販路開拓のプロデューサー。2015 年ミラノ国際博覧会日本館の広報・行催事プロデューサー。「BITOWA」「KANAYA」のプロデューサー。
  • 下川 一哉 Kazuya Shimokawa
    株式会社意と匠研究所 代表取締役 1963年生。2008年から2013年まで「日経デザイン」(日経BP社)編集長。経済産業省や特許庁などのデザイン関連委員、企業、自治体、デザイン団体主催のデザインコンペの審査員、「Design Channel」「Tokyo Award」など。 デザイン情報テレビ番組のコメンテーターを務める。2014年に日経BP社を退社。㈱意と匠研究所を設立し、代表に就任。
  • 村澤 一晃 Kazuteru Murasawa
    ムラサワデザイン代表 垂見健三デザイン事務所を経て、89年イタリアに留学。 90年よりセルジオ・カラトローニ デザイン建築事務所(ミラノ)に勤務。94年、ムラサワデザイン開設。 これまでに20製品がグッドデザイン賞を受賞。 家具を中心とした生活道具全般のデザインを手がける。地域性と工場の個性を活かした製品開発を行いながら、継続性のあるモノつくり環境を創出する。「デザインは生活や行動の すべての中にある」を信条として、現場で手を動かし、それぞれのメーカーと関係を育てていく股旅デザイナー。

開催スケジュール

【東北会場】
  日時 講師 内容
第1回 10/1(sat) 13:00-15:00 赤瀬 浩成 マネジメント力講座夢を語り具現化する
10/1(sat) 15:30-17:30 下川 一哉 マーケティング力講座モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディング
10/2(sun) 9:30-11:30 村澤 一晃 デザイン力講座カタチの意味とデザインの役割
10/2(sun) 13:00-15:00 赤瀬 浩成 実践講座(1)ナビゲーターと一緒にめぐる 店舗視察
第2回 10/15(sat) 13:00-15:00 大重 亨 マーケティング力講座刺さるストーリーがある商品を開発するために
10/15(sat) 15:30-17:30 桐山 登士樹 地域ブランド力講座伝産ブランドへのブランドフォーメーション
10/16(sun) 9:30-11:30 ショップバイヤー 実践講座(2)今まで学んだことをアウトプットする
【近畿会場】
  日時 講師 内容
第1回 11/5(sat) 13:00-15:00 赤瀬 浩成 マネジメント力講座夢を語り具現化する
11/5(sat) 15:30-17:30 下川 一哉 マーケティング力講座モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディング
11/6(sun) 9:30-11:30 桐山 登士樹 地域ブランド力講座伝産ブランドへのブランドフォーメーション
11/6(sun) 13:00-15:00 赤瀬 浩成 実践講座(1)ナビゲーターと一緒にめぐる 店舗視察
第2回 12/3(sat) 13:00-15:00 大重 亨 マーケティング力講座刺さるストーリーがある商品を開発するために
12/3(sat) 15:30-17:30 村澤 一晃 デザイン力講座カタチの意味とデザインの役割
12/4(sun) 9:30-11:30 ショップバイヤー 実践講座(2)今まで学んだことをアウトプットする

※天候および講師の病気等、やむを得ない事情により、講座日時を延期、または変更になる場合があります。
※やむを得ない事情により、予定の講座内容の一部を変更、及び代理講師により実施する場合があります。

応募要項PDF

DensanAcademy2016